勧善懲悪

政治の話題から芸能界の話題まで共通していることなのだが、多くの人は好き嫌いの区別をくっきりし過ぎている。信者かアンチ、この二択しかないかのように。
いつも不思議で仕方ないのだが、人間とはこういうものらしい。
ある人を魅力的と感じたら、その人に熱中してしまい、その人がすること、なすこと、オールOKー!ダメなところも目をつぶる。
片や苦手な人が現れると、あれこれと難癖をつけとにかく嫌う。
世知辛くも、この世は勧善懲悪ではないわけで。絶対的な正しさなどほとんどの時において言えないし、そのため正しさはあるひとつの側面からでしか保証されない。
僕は思う。
その人の好きな所つまり、好きになれる所いい所が嫌いな所より多いからその人を全体的に見ると好き。だが、もちろんこの人のこういうところは嫌い、好きとは思わない。
その逆もまたしかりだ。
こういうことじゃないだろうか。
その人を絶対的に好きになる必要はないし、
そもそも、そんなこと端から出来ないのだ。
相手の好きな所を賞賛し、嫌いな所を批判する。常常そうする必要は無いが、せめて心の奥でそうやって判断していくことが大切であり、自然なことだと思う。
信者もアンチもみっともない。
ダサく映るよ。僕の目には。