この世界を

この世界を愛しているけれど、決して愛することが出来ないだろうなと思われることがこの世界には多すぎる。あるのはいつもの嫌悪感と時折訪れる幸福感。

自己嫌悪に苛まれると、世界に少しだけ優しくなれて、普段だったら見落としてる幸せに巡り合える。でもそれと同時に、普段だったら気にもとめない、ただ右から左へ受け流すだけの存在が僕の嫌悪感を煽ってくることもある。

理想を追い求めると現実に絶望し、苦悩するのと同様に、一度自分の求めていたものを見つけてしまうと、その辺に転がっている石ころさえも受け入れられなくなってしまう。

何もかも嫌いだ。

ただ愛したいだけなのに。