別れの名残り

人は別れるために出会うのだ。そう思わずにはいられない時がある。

どんなに一緒にいたって、一緒にいたくたって、さよならで別れるしかないのだ。

それは儚さという一言では表しきれないもので、時間という概念がこの世界を縛りつけているように、離合が僕を縛りつける。

しかし不思議と悲しいという感じとは違っている。それはしょうがないことだと頭でわかっていても体がついていっていない状態、寂しさに近い何か。