復活のルルーシュを見てきた
映画のコードギアス 興道、叛道、皇道は実は見ていない。
噂では確かシャーリーが死んでない?とかだよね。確か。
シャーリーは大好きだけどさ、ユフィーしかりロロしかり重要人物であっても容赦なく死ぬところもまたコードギアスの良さだと思っていたから、「なんだかなあ」 とは思った。
とにかく、スピード感と展開の早さで悲しい事は起こって、手に入れては失っていくのだけどここで止まってはそれこそ元も子もない。最後まで駆け抜けるしかない。というのがアニメ版コードギアスだと思っていたから。
まあ、ともかく。復活のルルーシュは完全新作だから見に行ったわけです。
結論から言うと・・・
面白くなかった
というか、楽しみきれなかった。
まず、1番に思ったのは
コードギアス映画に向いてない!!!
上にスピード感と展開の早さ、と書いたけれどもう少し具体的に言うと、そのキモは緩急にあると思う。例えば、カレンとスザクはナイトメアが回が進む事にどんどん高度で速い戦いを繰り広げる。その攻撃の殴り合いは凄まじく速い。けれど、戦闘シーンの尺としては長く展開は遅い。
一方で、コードギアスは同時進行で様々な場所と人が動いて話が進むので、展開は早いのだけれど、様々な場面を差し込むので、スピード感は遅い。この2つをうまく使って、スピード感と場面転換を見所としてきたと思うのだが、映画だとこれがあまり生きない。
映画というのはどうしても時間が決まっている中で、起承転結をつけないといけないので、使える時間がとても限られてる。その結果、とにかく話の進行が早くて、ポンポンポンっと進むのだが、そこに今までコードギアスで出てきた主要人物を絡ませつつ、さらに序盤ではそのキャラクターが今何をしているか、だったりを視聴者に語る必要があるので、一つ一つのシーンが割と浅くて、入り込めない。その間に次のシーンへ飛んでしまう。逆に、ここのシーンはもっと、引っ張る所だろー。もっと間をとっても…と思う箇所もあったり。
つまり・・・詰め込みすぎ!
後、やはり、いろんな視聴者に見せたいからか、説明が多い。映画っぽくない。もっと匂わせるだけでいい、シーンがあったはず。
どのシーンもどのキャラもわかりやすく説明した結果、そのシーンだけで尺が大きくなり、ルルーシュとカレンの再会なんて実に物足りなかった。
次に、キャラに納得がいかない!
前半、記憶を失ってC2と共に度をしていた時のC2。いやいや、こんなキャラじゃないやろー!
いくら、記憶を失っているルルーシュに優しく接すると言っても、料理作って、食べさせてあげて、世話をして。何か後半には敵の通信ちゃちゃっとハッキングしちゃったりね。何でも屋かよ。ある程度のご都合主義はアニメなのだから、納得するけれど、「うーん。」 と首を何度か捻った。
1つ目とも共通して言えるのは、やはりオールスター的な感じで、かつての敵と今度は味方で戦うというのもコードギアスの醍醐味なので(コードギアスのアニメではたびたび戦いがチェスに喩えられていたが、どちらかと言うと将棋だよね。まあブリタニア→ブリテン→イギリス→西洋のイメージだからチェスなのはしょうがない)そう言った皆で不利な状態から戦うっていうのがファンサービスとして必要なのも理解出来るので、しょうがない気もする。
もう少し余韻が欲しかった。
いろいろと詰め込みすぎた結果、楽しめなかった、という感じ。
とはいえ、コードギアスの新作を見られたこと。感謝しかない。面白くなかったけどね!!