塞翁が馬の意味、本当にわかってる?

このブログのタイトルにもなっていて、座右の銘としても多く用いられているであろう言葉。

人間万事塞翁が馬

 

僕はこの言葉を初めて知った時、自分の人生観をかなり端的に表してくれている言葉だと思い、それ以来座右の銘である。たまたまだがうちの母方の叔父もこの言葉が座右の銘であったらしくそれを知ってなんとも嬉しくなった。

だが…この言葉の意味、どうも勘違いしてる人が多い気がする。

この言葉は、世の中には幸せなことがあった後には不幸せなことが、不幸せなことがあった後には幸せなことが起きる、という意味でもなければ、世の中には幸も不幸もない捉え方次第なのだ、というシェイクスピアの格言ともまた違う。うちの親に説明してもどうもわかってくれない。

そうではなくて。良い事が起こったからといって、その次に良い事が起きるとも、あるいは悪い事が起きるともわからない。因果関係なんてものはあくまで後付けの概念であって、良い事があったからといってまた期待したり、次に悪いことが起こるんじゃないかと不安になるのも違うということだ。

そうではなく淡々と生きる。結局起こってみるまで次また良い事が起こるのか、どうなのかはわからないのだから、人生はそういうものなのだから。そういう意味だと思うのだ。

何もかも運命だと受け入れて消極的に生きるのも嫌いだけど、耐え難い今を常に受け入れるよう努力しつつ、納得のいかない今を否定して、もがき苦しみたい。